略奪疑惑

13才の私の恋は2つ上の先輩。

お付き合いを始めてすぐ

略奪だと、身に覚えのない噂

 

彼の元カノの嫉妬。

部活の先輩にも反対をされ

生意気盛りの私は

 

誰に何を言われても貫いた

彼が私を大切にしてくれたから

昔でいう、ちょっぴりヤンチャな彼

 

彼の中学卒業まで貫いた初恋

切なくも純粋だったな

 

 

 

『略奪疑惑2』

21才の私の彼は横浜の彼

彼は元カノに悩み 私に相談を

彼の気持ちには気づきながらも

私はある程度の距離を置いた

 

でもね、2人が恋に落ちるまでに

時間はかからなかった

ドライブも夜景も楽しくて

 

若い二人は周囲に祝福され

毎日のようにデートを重ねた

 

そんなある日、私の携帯に

泥棒猫と発狂する女性の声

泣け叫び罵倒する彼女を

憐れにしか感じなかった

 

だって、奪ってないんだもの

彼があなたの嘘に苦しんだ

それが現実だから

 

それでも執着するのね

横浜に乗り込んできた彼女は

またもや泣け叫び暴れる

 

女は男ではなく、女を恨む

不思議な生き物だ

別れたくない彼と疲れた私

 

彼に告げる事なく彼の元を去った

 

 

振り返れば、似たような事ばかり

別れてまでの執着は理解に苦しむ

一度、手放したのなら

また、やり直しても変わらない

 

 

もはや、略奪だと言われたのなら

どうぞ、ご自由になんて言ってしまう

他人から見たのと、真実は自分にしかわからないから

 

肝が座ったら、周囲の雑音なんて気にならない